フランダースの犬 主題歌・オープニングテーマ曲
テレビアニメ「世界名作劇場」/歌:大杉 久美子
『フランダースの犬』は、イギリスサフォーク州出身の作家ウィーダ(Ouida)による1872年出版の作品。日本では、1975年にフジテレビ系列「世界名作劇場」でテレビアニメとして放送された。
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「ズィンゲンズィンゲン♪」ってどんな意味?
主題歌・オープニングテーマ曲『よあけのみち』の歌い出しでは、「ランランラン、ランランラン、ズィンゲンズィンゲン~」と呪文のようなコーラス部分がある。
これはフラマン語(ベルギーを中心に話されているオランダ語)による歌詞で、「Zingen Zingen Kleine Vlinders(歌え 歌え 小さな 蝶々)」と歌っているとのこと。実際のアニメーションでも黄色い小さなチョウチョが描かれている。
大杉久美子の明るく爽やかな歌声
歌っているのは、アニメ「アタックNo.1」主題歌やドラえもん「青い空はポケットさ」など数多くのアニメソング主題歌やテーマ曲を担当した大杉 久美子(1951-)。
大杉 久美子による「世界名作劇場」主題歌・テーマ曲としては、この「フランダースの犬」以外にも、「アルプスの少女ハイジ」、「母をたずねて三千里」、「あらいぐまラスカル」、「ペリーヌ物語」など、「世界名作劇場」シリーズにとって彼女の明るく爽やかな歌声は欠かせない存在となっている。
ルーベンスの2枚の絵とは?
『フランダースの犬』と言えば、何と言っても最終回「第52話 天使たちの絵」の悲劇的なシーンが有名。
念願のルーベンスの絵画を見ることができたネロだったが、「パトラッシュ・・・疲れたろ・・・僕も疲れたんだ・・・何だかとても眠いんだ・・・」のセリフとともに、アントワープ大聖堂のなかで力尽きてしまう。
パトラッシュと共にネロが天国へと昇っていくシーンは、多くの人の悲しみを誘った。
ちなみに、天使が二人を迎えに来るシーンのBGMは、有名な賛美歌「主よ御許に近づかん」。映画「タイタニック」の沈没シーンで使用されたことでも有名。最終回ではこの他「アヴェマリア(Ave Maria)シューベルト版」も流れている。、