エーデルワイス Edelweiss
映画「サウンド・オブ・ミュージック」

なぜトラップ大佐はあの時『エーデルワイス』を歌ったのか?

『エーデルワイス』は、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の劇中歌。リチャード・ロジャース作曲、オスカー・ハマースタイン2世作詞。

日本語の歌詞もつけられ音楽教科書に掲載されたほか、高山植物であるエーデルワイスにちなんで登山愛好者向けの歌集でも目にすることがある。

写真:エーデルワイス(セイヨウウスユキソウ/出典:Wikipedia)

植物名としてのエーデルワイスは、キク科ウスユキソウ属に分類される高山植物。ヨーロッパアルプスに生息するエーデルワイスが有名。

エーデルワイスの原語はドイツ語の「Edelweis(エーデルヴァイス)」で、 「エーデル edel」の意味は「高貴な、気高い」、「ヴァイス weiß」は「白・ホワイト」を意味している。

【試聴】エーデルワイス Edelweiss

【試聴】歌:ジュリー・アンドリュース エーデルワイス Edelweiss

ドイツに併合され消えゆく祖国オーストリア

映画「サウンド・オブ・ミュージック」は、ジュリー・アンドリュース主演による1965年のミュージカル映画。

『エーデルワイス』の他にも、『ドレミの歌』、『私のお気に入り』など、映画「サウンド・オブ・ミュージック」から数多くの名曲が生まれている。

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映画の舞台はオーストリアのザルツブルク。1938年のドイツによるオーストリア併合を目前に控えた戦乱期。

ドイツに併合され消えゆく祖国オーストリアを想い、オーストリアの軍人トラップ大佐が、オーストリアの象徴として『エーデルワイス』を哀しく歌う。

『エーデルワイス』原曲の歌詞には、祖国オーストリアへの想い・願いが切々と歌いこまれている。歌詞の最後の部分を次のとおり引用する。

Edelweiss Edelweiss
Bless my homeland forever

<歌詞の意味>
エーデルワイス エーデルワイス
我が祖国を永遠に祝福せん

エーデルワイスは不滅の象徴

ヨーロッパ・アルプスに生息していた高山植物エーデルワイスは、放牧された家畜による食害や観光地開発の影響で、20世紀初頭の時点で既にその個体数は激減していた。

エーデルワイス

写真:エーデルワイス(出典:aek081969@Busy.org)

エーデルワイスが残ったのは、家畜や観光客らが容易には立ち入れない険しい場所。高嶺で白く気高く咲き続けるその姿は、純潔や不死・不滅のシンボルとして定着していくことになる。

映画「サウンド・オブ・ミュージック」におけるエーデルワイスは、併合され消えゆく運命の祖国オーストリアの象徴であり、高嶺で白く気高く咲き続ける不滅のシンボルとして、主人公の一人・トラップ大佐の祖国への想いと願いが切々と込められているのである。

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