ミザルー Misirlou
ディック・デイル(Dick Dale/1937-)
『ミザルー Misirlou』は、ギリシャのポピュラーソング。1927年頃にレベティコバンド「the Michalis Patrinos」によりギリシャのアテネで最初に演奏された。
ミザルー(Misirlou)とは「エジプト生まれの女性」の意。歌詞では同名の美しい女性が登場する。
ディック・デイル ベスト盤
元々はギリシャのダンス曲?
当初はZeibekikoというギリシャの伝統的なダンスのために作曲され、現在のバージョンと比べてテンポも遅めでキーも異なっていた。このバージョンは1930年前後にアメリカでレコーディングされている。
1941年にはギリシャ系アメリカ人の音楽家Nick Roubanisがジャズのインストルメンタルにアレンジし、以来彼が作曲者とされることがあるが、作曲者について正確な記録は残っていない。
サーフ・ロックのパイオニアが注目
1960年代になると、サーフ・ロックのパイオニア的存在として名高いアメリカのギタリストDick Dale(ディック・デイル/デール)がソロギターにアレンジし、アメリカで広まった。
その後、ビーチボーイズが1963年のアルバム「Surfin' USA(サーフィンUSA)」にアレンジ版を収録。1994年にはDick Dale(ディック・デイル)版が映画「パルプ・フィクション(Pulp Fiction)」のテーマソングとして使われている。