ポップコーン Popcorn
ガーション・キングスレイ(Gershon Kingsley/1922-)
『ポップコーン(Popcorn)』は、アメリカの作曲家ガーション・キングスレイによる1969年の作品。アルバム『Music to Moog By』に収録された。
1972年にインストルメンタル・カヴァー・バンド「ホット・バター(Hot Butter)」によりカバーされ、世界的にヒットした。
ガーション・キングスレイとは?
ガーション・キングスレイ(Gershon Kingsley/1922-)は、ドイツに生まれ、アメリカで活躍した作曲家。ライブ・パフォーマンスで初めてシンセサイザーを使用した人物として知られている。
1965年に音楽デュオ「ペリー&キングスレイ(Perrey & Kingsley)」を結成し、後にディズニーランドのエレクトリカル・パレードのテーマ曲として採用された名曲『Baroque Hoedown(バロック・ホーダウン)』を1967年に発表している。
キングスレイが使用していたモーグ・シンセサイザー
キングスレイらが使用していたのは、アメリカの電子工学博士であるロバート・モーグが開発した「モーグ・シンセサイザー(Moog Systhesiezer)」と呼ばれるアナログシンセサイザー。1964年、ニューヨークで開催されたAES(Audio Engineering Society Inc.)のコンベンションで初めて公に披露された。
このモーグ・シンセサイザーを活用すべく、キングスレイは1970年に「First Moog Quartet(ファースト・ムーグ・カルテット)」を結成している。このカルテットは、マンハッタンのカーネギー・ホールで最初にシンセサイザーの曲を演奏したグループとして歴史に名を残している。