エトピリカ Etupirka
情熱大陸 エンディングテーマ曲

ドキュメンタリー番組/作曲・演奏:葉加瀬太郎

ドキュメンタリー番組「情熱大陸」エンディングで流れる『etupirka エトピリカ』は、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎(はかせ たろう/1968-)作曲による楽曲。葉加瀬が同番組にゲスト出演し演奏した際、番組プロデューサーに気に入られエンディング曲に採用された。

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曲名の「Etupirka エトピリカ」とは、チドリ目・ウミスズメ科の海鳥を指す。アイヌ語で「etu エト」はくちばし、「pirka ピリカ」は「美しい」を意味し、全体で「くちばしが美しい鳥」を意味する言葉になる。

エトピリカ(上写真)の生息地は、北海道東部の厚岸町大黒島、浜中町霧多布(キリタップ)小島、根室市ユルリ島、モユルリ島などで、生息数は年々減少しており、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧種に指定されている。

エトピリカという海鳥の名前と、葉加瀬太郎による楽曲がどういう関係にあるのかは不明。海鳥を何らかの形でモチーフにしているのか、どういった形で曲にインスピレーションを与えているのか、本当に海鳥のエトピリカと関係があるのかは定かではないが、楽曲自体は雄大な自然を感じさせる流麗で生命力にあふれた名曲だ。

情熱大陸~葉加瀬太郎 SELECTION~(『Etupirka エトピリカ』収録)

知床旅情とエトピリカの関係は?

余談だが、北海道の知床半島(しれとこはんとう)を題材にした日本の歌謡曲『知床旅情』では、2番の歌詞の中に「ピリカ」という単語が登場する。

月が輝く夜の浜辺を彷徨う一人の男性。「今宵こそ君を抱きしめんと 岩影に寄ればピリカが笑う」と歌詞は続く。この『知床旅情』の歌詞にある「ピリカ」とは、一体何を指しているのだろうか?

先にも述べたように、「ピリカ」とはアイヌ語で「美しい」を意味している。歌の流れからすると、一つの解釈として、これは「美しい女性」と理解することが素直なように思われる。

また別の解釈としては、海鳥のエトピリカの鳴き声が、女性に思いを寄せる男の不器用な姿をまるで笑っているように聞こえる、といった意味合いにもとれるのではないか。北海道東部の知床半島であれば、海鳥のエトピリカは飛来するだろう。

【試聴】葉加瀬太郎 『エトピリカ Etupirka』