情熱大陸 オープニングテーマ曲は?

ドキュメンタリー番組/作曲・演奏:葉加瀬太郎

1998年に初回放送された人気ドキュメンタリー番組「情熱大陸」。第39回オープニングから、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎(はかせ たろう/1968-)作曲による番組と同名のテーマ曲が使用されている。

「情熱大陸」の放送開始当時、葉加瀬太郎はゲストとして同番組に出演する機会があり、その際自身の楽曲『Etupirka エトピリカ』を披露した。すると番組プロデューサーがその演奏を気に入り、『Etupirka エトピリカ』を番組エンディングテーマ曲として採用したいと即断したという。

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情熱大陸~葉加瀬太郎 SELECTION~

当時オープニングには溝口肇『エスパス』がテーマ曲として既に存在していたが、このオープニング曲についても葉加瀬太郎に新曲の作曲が依頼された。放送開始間もないというのに、既存のテーマ曲を押しのける形で新曲が制作されるというのは比較的異例な事態のように思われる。プロデューサーは葉加瀬太郎の楽曲や演奏を余程気に入ったのだろう。

たった一週間で新テーマ曲を用意せよ!

新テーマ曲を急きょ依頼された葉加瀬太郎だったが、納期はなんとたったの一週間。30秒間流れるオープニング映像が葉加瀬のもとへ送り届けられたが、番組の趣向にあった30秒ピッタリの素晴らしいテーマ曲をたった一週間で作り上げるのは、言葉でいう以上に大変な仕事だ。音楽に精通したヴァイオリニストとはいえ、そう簡単な仕事ではない。葉加瀬は頭を悩ませた。

切羽詰まった葉加瀬は、時間的余裕がないこの突然の依頼に対し、やむなく自身の既存の楽曲を転用することを思いついた。どんな形であれ、依頼者の期待に応えてみせるのがプロの仕事だ。葉加瀬は当時ライブで演奏していた二つの曲に目星をつけ、それぞれのメロディをうまく組み合わせてみることを思いついた。これが非常にしっくり収まり、時間的にもオープニング映像の30秒にピッタリ当てはまるというミラクルにも恵まれた。

無事プロデューサーの元へ届けられた新テーマ曲は『情熱大陸』と名付けられ、エンディングテーマ曲『Etupirka エトピリカ』とともに、すぐに番組の新しい顔として定着していった。数年後にはレコード会社の依頼により、尺の長いフルバージョンの『情熱大陸』が作曲され人気を博し、同曲は葉加瀬太郎の代表曲となった。

Etupirka エトピリカとは?

「情熱大陸」エンディングテーマの曲名にもある「Etupirka エトピリカ」は、チドリ目・ウミスズメ科の海鳥を指す。アイヌ語で「etu エト」はくちばし、「pirka ピリカ」は「美しい」を意味し、全体で「くちばしが美しい鳥」を意味する言葉になる。

【試聴】葉加瀬太郎 情熱大陸【OFFICIAL】